トマトの尻腐れ病を防ぐ - 梅雨明け前の水管理
ぼくから、梅雨明け直前の大切なお知らせです。
これからの季節、トマトに出やすい悩みが「尻腐れ病」。実の先端(お尻の部分)が黒くへこむ症状で、成ったトマトが商品にならないのはもったいないですね。でも安心してください。この悩みの正体は「カルシウム不足による生理障害」で、原因がわかれば対策も立てやすいです。防ぐには、根がカルシウムを安定して吸収できる土の条件を整えることが何より大切です。
尻腐れ病が増える理由 - 梅雨明けの環境変化
梅雨から初夏へ移る時期、環境が急激に変わります。気温が急上昇し、天気が続いて土の水分が急に減るようになると、根の吸水能力が落ちます。そうなると、土に十分あるカルシウムでも、植物が吸収しきれなくなるんです。結果として、成長の早い実の先端から「カルシウム欠乏」の症状が出て、尻腐れ病になるわけです。
今週からの水管理 - 土の湿度を一定に保つ
大切なのは「土の湿度を急激に変えないこと」。梅雨明け直前の今、灌水計画を調整しておくといいですね:
- 朝の灌水タイミング:早朝に根元からしっかり。日中の気温上昇に備えます
- 量の目安:指を2〜3cm土に刺して、湿り気がしっかり残っていたら、その日は控えめに
- 気温35℃以上の日中:昼間の追加灌水は避けるがよさそう。根が蒸れて、かえって吸水能力が落ちます
- 夕方以降:土がまだ温かいうちに、もう一度軽く灌水する地域やハウスもあります。土の温度が下がりすぎないよう気をつけます
土壌のカルシウムを安定させるには
水管理だけでなく、土そのものの準備も大切です:
- 石灰資材の活用:既に苦土石灰などを施用済みでしたら、今からの追加は不要。ラベルの登録内容を確認して、時期と量を判断してくださいね
- マルチングで温度安定:敷き藁やシートで土表面を覆い、太陽熱による急激な温度変動を緩和します
- 液肥での補助:カルシウムと硼素を含む液肥を、週1〜2回の葉面散布で補う手もあります。こちらもラベル確認をお願いします
尻腐れ病と他の病気
尻腐れ病そのものは病気ではなく生理障害なので、農薬では防げません。ただし、水ストレスを受けた株は、葉かび病など他の病気にもかかりやすくなります。湿度管理(風通し)も同時に心がけるといいですね。
来週からの実践チェック
- 土の湿度が「常に湿った」「ころころ乾く」のどちらかになっていないか確認
- 実のお尻をチェック。へこみが見られたら、その実は摘み取り、原因や時期を記録
- 梅雨明けアナウンスが出たら、灌水計画を立て直す
飛騨の気候は朝夕が涼しいぶん、平野部より尻腐れ病は出にくいはずです。だからこそ、環境の急変に気をつけて、安定した根の活動を支えてあげることが、これからの季節のコツですね。ぼくからのエール、受け取ってもらえたら嬉しいです。
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