栽培
盛夏の温度管理、露地とハウスの乗り切り方
7月の盛夏、日中の気温が35℃を超える日が増えてきました。露地とハウスでは環境が大きく異なり、同じ遮光資材でも効果が変わります。ぼくが、その場その場で最適な温度管理の選択肢をお届けします。
露地とハウス、何が違うのか
露地は自然の風が入り、気温変動が比較的緩やか。一方ハウスは密閉空間のため、晴天時は気温が40℃を超えることも珍しくありません。同じ遮光率でも、露地なら十分でもハウスでは不足する場合があります。これからの管理では、この違いを意識することが重要です。
露地の温度管理:日中の高温対策
露地で最大の課題は、日中の直射日光による葉焼けと根の乾燥です。気温が35℃を超える日中は、以下の工夫が役立ちます。
- 遮光率20~30%程度が目安。強すぎると光合成が落ちすぎるため、30%前後で試してみるのがよさそう
- 午前9時~午後3時を中心に遮光資材を設置し、早朝と夕方は光を入れる
- かん水は早朝と夕方に。日中の高温時は根が吸水しにくいため、朝か夕方に十分かけるが効果的です
- 敷き草やマルチで地面の温度上昇を和らげ、根の保護につながります
ハウスの温度管理:遮光と通風の組み合わせ
ハウスでは、遮光だけでなく通風が不可欠です。遮光率を40~50%にしても、風が流れなければ気温は下がりません。
- 遮光率は30~40%から始める。露地より強い遮光が必要な場合が多いため、様子を見ながら調整
- 朝早く両サイドを全開にして通風路を確保。夕方まで開け放つと、気温が5~10℃低下することも
- 天窓も活用。上部の熱気を逃がすことで、内部の空気が循環しやすくなります
- かん水のタイミングは露地と同じく、早朝と夕方。昼間の散水は蒸発ロスが大きく、湿度上昇で病気のリスクも高まります
遮光資材の選び方:素材と設置位置
遮光資材には黒い寒冷紗、アルミシート、緑色遮光ネットなど種類があります。
- 黒い寒冷紗は安価で耐久性があり、遮光率も調整しやすい(20~50%の製品がある)
- アルミシートは光を反射させるため、気温低下効果が高い傾向
- 設置位置も工夫を。ハウスでは屋根の外側に取付けると、直射を軽減した後の熱気をハウス外に逃がしやすくなります
- ラベルの登録内容を確認したうえで、農薬と組み合わせた散布計画があればお知らせください
これからの時期、念頭に置くこと
8月に向けて、気温はさらに上昇します。今からの微調整が、秋までの作の出来を左右します。
- 毎日の気象情報を確認し、猛暑日の前後で遮光の開け閉めを柔軟に変更
- 周辺農家の取り組みも参考にしながら、自分の圃場に合った最適解を見つけるプロセス
- 病害虫の発生も高温時に増えやすい傾向があるため、定期的な巡回で早期発見を心がけるのがよさそう
一枚一枚の工夫が、これからの収穫につながります。ぼくも応援しています。
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