いま気をつけたい、稲と野菜の病気・虫
飛騨も岐阜も、この時期は「予察」が大事な季節です。ぼくから、発生予察の見方と、ほ場での確認ポイントをお伝えします。
発生予察情報の見方
岐阜県の農業研究所や各務原市の農技センターが、週ごとに「○○が増えつつある」という発表をしています。これが「発生予察情報」。スマートフォンで検索すれば、PDFで無料配布されています。
ポイントは3つです。
「現在の発生状況」…いま、どの虫や病気が多いのか。
「予報」…来週、今月末に向けて、どう増えるか。
「対象地域」…飛騨なのか、岐阜市周辺なのか、自分のほ場に該当するか確認。
これを毎週1回、日曜朝に読む習慣がついていると、驚くほど対応が楽になります。
8月中旬〜9月に増えやすい主なもの
稲の場合、いもち病が注意です。気温が下がり始める8月末から9月初旬が発生のピーク。出穂期に感染すると減収につながります。ラベルの登録内容を確認して、予防散布を検討する時期です。
野菜では、秋雨前線が近づくにつれて、べと病や炭疽病が増えます。トマトやナスの葉の裏をそっと見てください。最初は気づきにくい黄色い斑点ですが、あっという間に広がります。
アブラムシやコナジラミも、この時期から密度が上がり始めます。新芽の先や葉の裏に固まっていることが多いです。
ほ場での確認が大事な理由
予察情報は「広い地域の傾向」です。自分のほ場は、水分、風通し、周囲の草刈り状況など、条件が異なります。予察情報と、目で見た情報の両方が揃って、初めて対応が決まります。
虫や病気は、増えてから気づくのと、小さいうちに見つけるのでは、対応の手間がまったく変わります。葉の表と裏、茎の根元も丁寧に確認する。これが早期対応の第一歩です。
見つけたときのステップ
もし異常を見つけたら、3つの写真を撮ってください。
①全体像(ほ場全体か、1株か、どの広さで増えているか)。
②近い写真(葉や虫の様子)。
③顕微鏡で撮ったような超接写(あれば)。
この3枚があれば、お近くのJA営農支援員さんや農技センターに持ち込んだとき、診断が正確になります。スマートフォンのメールに3枚を添付して相談するのも、今は簡単です。ラベルの登録内容は別にメールで聞くと、散布のタイミングも正確です。
焦らず、予察情報と目視で判断する。この2つの習慣が、秋口の安定した収穫を作ります。何かあれば、気軽に相談してみてください。
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